面倒臭い女

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初「…お疲れ、提督。さすがにあれだけ浜風にズラれたら、自慢のイチモツもすぐには勃ち直らないだろう？なら、前戯代わりだと思って、しばらくボクにかまえ。添い寝して、抱きしめて、頭を撫でながら、耳元で甘くささやけ。ナニを？って…そんなの、自分で考えろ！…ううっ、例えば『可愛いよ』とか『愛してるよ』とか『淋しくさせてゴメンな』とか、そーゆー歯が浮くような台詞で、ボクを喜ばせろと言ってるんだっ！！ボクだって、れっきとしたケッコン艦だぞ！？提督に抱かれる権利もあれば、甘える権利だってある！！なのに、地中海遠征が始まって、もう一週間もセックスレスだったんだぞ！？朝昼晩と日に三回、欠かさずシてた夫婦の営みを！かれこれ20回以上もすっとばされてるんだ！！…うっ、ううっ、ボクが嫌いになったのか？こんな胸もツルペタな、一人称が『ボク』の色気が無い女は嫌いになったのかっ！？」ぷるぷるぷる！（慌てて首を横に振る）初「今さらだけど、ボクは面倒臭い女だ。その自覚は、十二分にある。甘えん坊で、わがままで、嫉妬深くて、セックスも貪欲だ。依存心が強くて、自己肯定感が低い。思考もかなり内罰的で、提督や姉さんたちに嫌われたらどうしようと、そればかり考えている。おそらく、彼女にしたくない性格の上位20は、ことごとく兼ね備えているだろう。だが、そんな女に指輪を渡し、好き好んで嫁にしたのは…提督、オマエだ！オマエは本当に、女の趣味が悪い！！…うん？その言い方は、いくらなんでも黒陛下に悪い？ナニを言ってるんだ？その皇帝陛下…いや秘書艦本人なんだぞ？オマエの『女の趣味が悪い』と断言したのは。胸の奥のモヤモヤを持て余して、恥知らずにも婚約者の秘書艦本人に相談してみたら『もっと面倒をかけて、もっと世話を焼かせて、もっともっと困らせてやんなさいな。あのバカは、その程度で惚れた女を嫌いになれるほど、要領が良くはないんだから♡』と笑っていた。なるほどな、と思ったよ。女の趣味が悪い男に惚れられるのは、いつだって男運の悪い女なんだ。（溜め息）ああ、そうだよ！その通りだ！オマエはその間抜けな笑顔と！バカでかいチンポと！底無しの脳天気さで！男運の悪い女どもを骨抜きにしてるんだ！！この最低最悪の天然ジゴロっ！！分かっているのか！？本当に分かっているのかっ！？」こくこくこく！（激しく首を縦に振る）初「ふんっ！本当に分かっているのか怪しいもんだ！？…ああ、浜風、シャワーを浴びたばかりですまないが、ちょっと提督を懲らしめたいんで手伝ってくれないか？ボクはこっちをヤるから、そっちを頼む。嫁艦を大事にしないとどうなるか？このバカ亭主に、たっぷり思い知らせてやろうじゃないか（にやり）」.※8月29日、修正版に差し替え。tamashika様、大変お世話になりました。どうもありがとうございます。