怪奇カボチャ女

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初「…つまり、カボチャを被った謎の痴女が、夜な夜な裸で奇怪なダンスを踊っている、と？馬鹿らしい。ハロウィンはまだ半月も先だろうに」黒「ええ。近隣住民、塾帰りの小学生や青姦中のカップルなんかから目撃情報が相次いでてね。付近の治安が乱れるんでナンとかしてくれと、陳情…というか苦情がウチの鎮守府に届いてるワケですよ」初「だが秘書艦、そういう事案は警察の管轄ではないのか？聞いたかぎりでは、公然猥褻罪はまぬがれないと思うが？」黒「本来なら、そうなんでしょうけど…カボチャを被って裸で踊る女なんて、心当たりは一人しかいないのよ。アンタもそうでしょ？」初「…確かに。それらしい人物と言われれば、思い当たるヤツがいないでもない。それも、ごくごく身近に（汗）」黒「でしょ？というワケで初月。悪いけどアンタちょっと行って、ブン殴るなり取り押さえるなりして、これ以上騒ぎが大きくならないように善処して。姉妹艦の不始末は、秋月型ケッコン艦のアンタがどうにかしてちょうだいな？」初「ちょ、ちょっと待て！まだ、秋月型三番艦と決まったワケじゃないだろう！？」黒「うるっさいわね！他に誰がいるってのよ！？ほら、さっさと行ってとっ捕まえてらっしゃいっ！！」・・・・・・・・・・初「…と厳命されて、しぶしぶ出向いてきたものの。やっぱり、案の定、意外性のカケラもなく涼月姉さんか。いったいナニを考えてこんな奇行に走るんだ！？世間に秋月型の恥を晒すのが、そんなに楽しいかっ！？」涼「失礼ねっ！コレはれっきとした抗議活動、いわゆる『大本営に反省を促すダンス』よ！！（真剣）」初「はあっ！？」涼「大規模作戦が終わったばかりで、艦隊も資源もボロボロなのに、いきなりハロウィン合わせで『カボチャ祭り』！？それも、カボチャの美味しさを堪能するならまだしも、装備や改修のネタとして！？ふざけんじゃないわよ！！カボチャに対するリスペクトがなってないわ！！カボチャは緑黄色野菜の王者！完全食品であり食卓の帝王なのよ！だから私は、そんな神をも恐れぬ大本営に鉄槌を喰らわすべく、こうして身を挺して抗議活動をしているの！！コレがSNSとかワイドショーで話題になれば、ただでさえ恨みを買っている大本営の評判はガタ落ち！将官クラスの首がいくつか飛んで、もっと風通しの良いユーザーフレンドリーな体制へ刷新されるに違いないと思ってね！！」初「…あー、うん。まあ、涼月姉さんの言わんとするところも分からないではない。義憤…というか、あからさまに私怨だけど、カボチャをこよなく愛する涼月姉さんらしいと言えば、らしい。だけどボクも、秋月型の看板を背負うケッコン艦だ。身内がバカをやらかすのを、これ以上黙って見過ごすワケにはいかない」涼「ナニよ！お姉ちゃんに逆らう気！？ちょっと指輪もらってるからって、妹が生意気ぬかしてんじゃないわよっ！！」初「ああ、確かにボクは妹だ。だから、もう一人の妹からの伝言を伝えよう。涼月姉さんの愛しい愛しい冬月は『周りに迷惑をかけるような女には指一本挿れてやらない。もちろん、マンコだって舐めてやらない』そうだ。あまり妹に心配をかけてくれるなよ、涼月姉さん？」涼「…ま、まあ？とりあえず、抗議活動としての当初の目的も達成できたみたいだし？そろそろ潮時かも知れないわね？さ～て、そうと決まればちゃっちゃと帰って、美味しいカボチャの煮っころがしでも作りましょうか～♡（腰砕け）」